固体物理学、金属工学の本、書籍(和書/洋書/原書)の紹介,評価,安売り価格

早10年　評価：

物理学の研究から離れて早10年ですが、最近転職し物性の知識が必要となり統計力学・個体物理学を学び直す必要が出てきて、こちらを購入しました。
現役のころはこんな分かりやすい本が無かったので、今の学生は恵まれていると思います。
ただ、もう少し演習問題のボリュームがあると最高です。

固体物性の入門参考書No.1　評価：

本書は，固体物性を例題と演習問題を通して理解するという趣旨の本です。
例題・演習と謳っていますが，例題に至るまでの本文の解説も導出が詳しく，まさしく1冊で固体物性のエッセンスが理解できる本です。
必要以上のことは書かれてありませんが，要点が簡潔で丁寧にまとめられており，非常にすっきり理解できます。

読みやすい　評価：

各章の初めにその章の目的とキーワードがまとめられています。
また途中では重要な事項がPointという枠付き表示で強調されているので、要点を押さえながら学習していけます。
初学者が固体物理の基礎を勉強するのに最適だと思います。
演習問題の解説も丁寧です。

電子工学に興味のある高校生は是非　評価：

半導体物性の教科書は通常，量子力学やシュレディンガーの方程式から入る場合が多く，この時点でくじけてしまう人が多いのではないかと思います．一方本書では，ここのところはざっくりと説明して，トランジスタや半導体レーザの動作原理を説明するのに必要十分なことだけに絞って解説しており，実用的に半導体を理解したいという方には非常に適した本ではないかと思います．身の回りの電子機器も突き詰めれば本書に書かれているような原理で動いているわけで，このような半導体の世界を覗いてみたいという高校生や一般の方を読者として想定しています．ただ，このシリーズの特徴として数式を用いた説明が主で，内容的にはかなり専門的ですので，それなりの覚悟が必要かと思います．大学生や研究者の参考書という感じでしょうか．半導体デバイスを開発してきた偉人たちのエピソードも楽しめます．意欲のある高校生は是非チャレンジを！

いきなりこの本からは始められない　評価：

自分は基礎理論の理論物理学者ですが、統計力学や量子力学、QFTなどの知識があるので読み進めることができました。
そのような知識がなくてこの本を読むと挫折すると思っています。
少なくても統計力学と量子力学の基礎知識は必要になってくると思っています。
物理学科の人が物性物理学をやるのには最適だと思っています。
もっと高尚な本でアシュクロフトがあります。
そっちはセルフ・コンテインドで読めると思っています。

ハードすぎる　評価：

これまでの版では上下巻として出版されていたが、今回ハードカバー版も用意したようだ。
本棚に飾る用途には良いと思うが、勉強する場合には従来通り、ソフトカバー版が便利であることを痛感した。

キッテルに対する理解が深まります　評価：

キッテルの「固体物理学入門」は物理学科、応用物理学科、電子工学科などの大学３・４年生や大学院生、研究者にとっては必読の書であり、その演習問題の解答集は待ち望まれていたものである。
この本はすべての問題の解答が書かれているという点では評価できるが、説明がそれほど詳しくない（キッテル自体も説明が少なくわかりにくいと思う）ので独学で勉強する人にとっては、解答を見ても理解できない問題がいくつもあると思う。
もっと詳しい解説や問題の背景にある物理現象などまで書いて欲しかった。
とはいっても演習問題を解くことによって理解が深まるのは間違いないので、キッテルを読んでいる人はこの本も一緒に読むことをお勧めします。

待望の出版　評価：

物理は，実際に問題を考えてみて初めて理解できることが多い．特に，（固体）物理は様々な自然現象に対して，簡単な基本原理に基づいていかに理解するか，という学問であるから，問題演習が必須である．教科書を一通り読んだのち，問題を考えてみると，重要なところ・理解できていないところが少しずつ明確になっていくであろう．キッテルの教科書と併せて購入されることをおうすめする．

固体物理学書の名作　評価：

固体物理に興味のある方は必ず一読すべきだと思う．上では固体物理の基礎や物質の構造，自由電子気体，固体プラズマ振動などが述べられている．主要な式にはCGS系とSI系の両単位系の式が並べてあるので，もしCGS系での記述になれていなければ，この本はCGS系で書かれた固体物理学書や古典的固体物理書（CGS系な主流；ゾンマーフェルト，アシュクラロト等）を読むときの参考にもなる．

自習用というより実用系　評価：

物性や材料を専門にする人は必ず持っている本。
初版が出版されてから随分と経ち物性分野も大きく進歩したが、未だにこの本は使える。
例えば元素ごとにボーア半径やイオン化エネルギーなどのデータが豊富に載っている。
ただし固体物理の理論を学ぶには荒削りで、説明も簡略されている事が多く、基礎を学ぶ教科書と言うよりは、データを参考にする専門書のような使い方の方があっている気がする。